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無落雪屋根(スノーダクト)のメンテナンス|雨漏りの原因と点検の時期

無落雪屋根(スノーダクト)のメンテナンス|雨漏りの原因と点検の時期

無落雪屋根は「雪を落とさない」屋根です

北海道でよく見る、屋根の中央がへこんで見える形。あれが無落雪屋根(スノーダクト方式)です。 屋根の上に雪を載せたまま冬を越し、融けた水を中央のダクトから縦の管で下ろします。

雪が落ちないので、隣家や通行人への落雪の心配がありません。 そのかわり、水の通り道が1本しかないという弱点があります。 ここが詰まると、逃げ場を失った水が屋根の上にたまります。

雨漏りの原因は、ほぼこの3つ

① ドレン(排水口)の詰まり

落ち葉、砂、飛んできたビニール袋などが排水口に張りつきます。 夏のあいだに詰まったまま冬を迎えると、融雪水が流れずに屋根の上にたまります。

② 縦管(たてどい)の凍結

日中に融けた水が、夜に管の中で凍ります。これを繰り返すと氷が成長し、 管が完全にふさがります。融雪ヒーターが入っている住宅でも、ヒーターが切れているのに気づいていないことがよくあります。

③ 防水層の傷み

無落雪屋根は勾配がほとんど無いため、水が長くとどまります。 シートの継ぎ目や立ち上がり、ドレンのまわりが傷むと、そこから染み込みます。

「雨漏りは夏に気づく」わけではありません

無落雪屋根の雨漏りは、春先の融雪期に出ることが多くあります。 天井にシミが出たときには、防水層の下でかなり進んでいることが少なくありません。

「今年の春、天井に薄いシミが出たが、その後乾いたので放っておいた」という状態は、 来春もう一度、より大きく出ます。

点検する場所と、その時期

秋(10月〜11月)

いちばん大事な時期

ドレンのゴミを取り除き、水が流れるかを実際に水を流して確かめます。融雪ヒーターが入っている場合は、通電するかをここで確認します。冬が始まってからでは屋根に上がれません。

冬(1月〜2月)

屋根に上がらずに見る

つららが大量に下がっていないか、軒先に氷の塊ができていないか。これは水が正しく流れていない合図です。屋外から見上げるだけで分かります。

春(4月〜5月)

被害の確認

天井や壁の上部にシミが出ていないか。屋根の上の水はけ、防水層の継ぎ目の浮きを確認します。

ご自身で屋根に上がらないでください

無落雪屋根は勾配が緩いため「歩けそう」に見えますが、 防水シートは濡れると非常に滑ります。冬は言うまでもありません。

また、防水層は踏むだけで傷みます。点検の踏み跡が、次の雨漏りの原因になることがあります。

直し方と費用の目安

症状の段階によって、やることも金額もまったく違います。 早い段階で見つかれば、清掃だけで済むことが多いのがこの屋根の特徴です。

※ 目安です。屋根の面積、下地の状態、足場の有無で変動します。
内容単位費用目安補足
ドレン・ダクトの清掃、詰まりの除去一式3万〜10万円毎年の点検で済ませられる範囲
融雪ヒーターの交換・追加一式10万〜40万円凍結が毎年起きる場合の対処
防水層の部分補修一式10万〜40万円傷んでいる箇所が限られている場合
防水層の全面改修(シート・塗膜)一式60万〜200万円屋根面積と下地の状態で大きく変わる
屋根の葺き替え・形状変更一式150万〜400万円下地まで傷んでいる場合

迷ったら、シミが乾いていても一度見せてください

無落雪屋根は、外から見て異常が分かりにくい屋根です。 「乾いたから大丈夫」と判断できるのは、防水層の中まで見た場合だけです。

天井のシミ、つららの増加、去年より雪解けが遅い——このどれかに心当たりがあれば、 雪が積もる前の秋のうちにご相談ください。

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