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基礎知識/1212/14

北海道の断熱リフォーム|どこから直すと効くのか、費用対効果で考える

北海道の断熱リフォーム|どこから直すと効くのか、費用対効果で考える

先に結論:直す順番には、はっきりした優先順位があります

全部を一度にやる必要はありません。北海道の住宅では、窓 → 天井 → 床 → 壁の順に手をつけるのが、かけたお金に対する効きが良い場合がほとんどです。

理由は単純で、熱がいちばん逃げているのが窓だからです。 壁の断熱を厚くしても、隣で窓から逃げ続けていれば体感は変わりません。

なぜ窓からなのか

住まいから逃げる熱の経路を面積あたりで比べると、窓は壁の何倍もの速さで熱を逃がします。 面積は小さくても、そこが穴になっているイメージです。

とくに、アルミサッシに1枚ガラス、あるいはアルミサッシに複層ガラスという組み合わせの住宅では、ガラスではなく枠(アルミ)が冷えて結露します。 カーテンが濡れる、窓台に水がたまる、という症状が出ているお宅は、まずここです。

内窓と、サッシごとの交換の違い

内窓は、いまの窓の内側にもう1枚の窓を足す方法です。 壁を壊さないため1日で終わることが多く、費用も抑えられます。 窓が二重になるので、開け閉めの手間は増えます。

カバー工法は、既存の枠を残して新しいサッシをかぶせる方法です。 開口部が数センチ小さくなりますが、窓は1枚のままで、性能は内窓より上げやすくなります。

費用の目安

工事の規模、住宅の作り、足場の有無で大きく変わります。あくまで考えるための目安としてご覧ください。

※ 目安です。現地の状況・施工範囲・足場の有無で変動します。
内容単位費用目安補足
窓(内窓の設置)1か所8万〜20万円工事が1日で終わることが多く、効果が最も体感しやすい
窓(カバー工法でサッシごと交換)1か所15万〜40万円開口部が少し狭くなるが、性能は内窓より上げやすい
天井・小屋裏の断熱材の追加一式20万〜60万円点検口から入れるため、費用の割に効果が大きい
床下の断熱材の追加一式20万〜60万円足元の冷えに効く。床下に入れるかどうかで工事が変わる
壁の断熱改修(外壁側から)一式150万〜400万円外壁の張り替えと同時にやると足場代が1回で済む

断熱等級は、どこを目指せばいいのか

住宅の断熱性能は「断熱等性能等級」という段階で表されます。 数字が大きいほど高性能で、近年は新築で上位の等級が求められるようになりました。

ただし、既存の住宅を改修する場合、最上位の等級を目指すことが正解とは限りません。 壁を全部剥がす必要が出て、費用が跳ね上がるためです。

現実的には、「いま何等級相当なのか」を先に把握し、1段階上げるのにいくらかかるかを比べて決めるのが失敗の少ない進め方です。等級を上げる目的は数字ではなく、 冬の朝に足元が冷たくないこと、暖房費が下がること、結露でカビが出ないことです。

断熱材を足すときの、いちばん大事な注意点

断熱材だけを厚くして、気密(すき間をふさぐこと)と防湿を後回しにすると、 かえって傷みます

室内の湿った空気が壁の中に入り込むと、外に近い冷たい部分で水に戻ります。 これが壁の中の結露です。外からは見えないまま、断熱材が濡れて効かなくなり、 木部が腐っていきます。

断熱リフォームは「断熱材・気密・防湿・換気」を一組で考える工事です。 断熱材の厚さだけで見積もりを比べると、この部分の差が見えません。

効果を確かめる方法

工事の前後で比べられるものを、いくつか決めておくと納得しやすくなります。

  • 朝いちばんの室温(同じ場所・同じ時刻で測る)
  • 暖房費(前年の同じ月と比べる。気温差があるので参考程度に)
  • 窓まわりの結露の量
  • 床と天井付近の温度差(上下の温度ムラは断熱と気密で減ります)

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