要点まとめ
- 玄関フード(風除室)は寒さ・雪・雨風対策に有効(北海道などで定番)。
- メリット:濡れ防止、ドアの劣化防止、悪天候でも落ち着いて施錠、収納・飾り棚にも。
- デメリット:夏に熱がこもりやすい/温度差で結露が出る場合がある。
- 形状は4種類(I型/外付けI型/L型/C型)。形状により価格と工事量が変わる。
玄関フードのメリット・デメリット
メリット
- ドアが雪や雨風にさらされて劣化することを防ぐ
- 玄関や郵便受け、宅配ボックスが雨や雪で濡れるのを防ぐ
- 悪天候の場合も慌てずに玄関の鍵の開け閉めができる
- 雪かき道具やベビーカーなど、すぐ使いたい道具や大きな荷物の収納場所としても活用できる
- 植木鉢や雑貨を置くなど、雨風を気にせず玄関周りのインテリアを楽しめる
デメリット
- 夏は玄関フード内に熱がこもりやすいため、蒸し暑くなる
- 外気温と室内の温度差から結露が発生する場合がある
結露と夏の暑さをおさえる工夫
デメリットとして挙げた結露と暑さは、使い方と仕様の選び方でかなり軽くできます。
- 換気できる窓や換気口をつける:こもった湿気と熱を逃がす出口があるだけで、結露も夏の蒸し暑さも変わります。
- パネルやガラスの種類を選ぶ:断熱性のあるパネルや、日差しの熱をさえぎるタイプを選べる製品もあります。日当たりの強い向きの玄関では特に効果があります。
- 濡れた物を置きっぱなしにしない:雪のついたスノーダンプや傘、濡れた靴は湿気の元になります。雪を落としてから入れるだけでも結露は減ります。
- 床は水はけと滑りにくさで選ぶ:持ち込んだ雪が融けて水たまりになりやすいため、濡れても滑りにくい床材が安心です。
玄関フードの種類と価格の相場をご紹介
玄関フードには、形状が異なる4つの種類があります。それぞれの価格の相場も見ていきましょう。
価格相場(目安)
| 内容 | 単位 | 費用目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I型 | 一式 | 10〜15万円 | 奥まったタイプの玄関に合う。4種類の中でも価格が安い傾向。 |
| 外付けI型 | 一式 | 20万円前後 | 玄関とドアが外壁と水平の形状向け。後付け箇所が増えI型より高め。 |
| L型 | 一式 | 20〜30万円 | 玄関が家の門にあり、さらに奥まった形状向け。直角2面で高めになりやすい。 |
| C型 | 一式 | 25〜30万円以上 | 玄関が家の角+奥まった形状向け。壁面+正面フードで工事多く高め。 |
I型(10〜15万円)
奥まったタイプの玄関に合う玄関フードです。両側が壁になっており、玄関を覆う外壁にフィットするように設置します。 4種類の中でももっともリフォーム価格が安い傾向です。
外付けI型(20万円前後)
玄関とドアが外壁と水平に設置されている形状にフィットするタイプ。 天井や横の壁面など後付け工事の箇所が増えるため、I型よりも価格が高くなります。
L型(20〜30万円)
玄関が家の門にあり、さらに奥まった形状の場合にフィットするタイプです。 直角する2面のフードを設置する必要があるため、価格も高い傾向があります。
C型(25〜30万円以上)
もっとも価格が高いC型は、玄関が家の角にあり、さらに玄関も壁面も奥まった位置にある形状にフィットするタイプです。 壁面と正面の両方のフードを設置する必要があるため、価格が高くなります。 設置工事が多い分工事価格は高くなります。
設置する前に確認しておきたいこと
建物の面積の扱いと、手続き
玄関フードは屋根と壁で囲まれた空間になるため、建物の床面積に含めて扱われるのが一般的です。 敷地に余裕の少ない住宅や、防火地域・準防火地域にある住宅では、面積の制限や確認の手続きが関わることがあります。 既存のフードを大きくする場合も同じです。設置の前に、地域の決まりを確認しておきましょう。
屋根からの落雪が当たらないか
勾配のある屋根の下に設置すると、落ちてきた雪がフードの屋根を直撃し、破損の原因になります。 屋根の形と雪の落ちる向きを見て、位置やフードの屋根の強さを決めます。 雪を落とさない無落雪屋根のお宅でも、軒先のつららや氷の落下には注意が必要です (無落雪屋根の点検は無落雪屋根のメンテナンスの記事で解説しています)。
ドアの種類と開く向き
引き戸は、前に雪が積もっても開けやすいのが利点です。外に開くドアは、積雪で開かなくなることがあるため、 除雪の手間とあわせて選びます。
郵便受け・宅配ボックス・インターホンの位置
フードの中に入れるか外に出すかで、配達のしやすさと防犯のバランスが変わります。 フードに鍵をかける場合は、配達の受け取り方も決めておきましょう。
古くなった玄関フードの修理と交換
「戸が重い」「すき間風が入る」「屋根から水が垂れる」といった症状は、部分的な修理で直ることもあります。
修理で済むことが多い症状/交換を考える症状
- 修理で済むことが多い:戸車のすり減り、すき間をふさぐゴム(パッキン)の劣化、屋根や側面のパネルの割れ
- 交換を考える:枠のゆがみや腐食、土台部分のずれで戸がきちんと閉まらない、何度直しても雨漏りする
玄関フードのメリット・デメリットを知って寒さ&雪対策を
玄関周りの設備である「玄関フード」は「風除室」ともいい、 北海道など寒い地方の一戸建てではおなじみの光景となっています。
玄関フードを設置することで、積雪でドアが開かなかったり、 ドアの隙間から雪が吹き込んだりといった雪のお悩みを解決する役割もあります。
玄関フードには、奥まったタイプの玄関に合う「I型」、 玄関とドアが外壁と水平に設置されている形状にフィットする「外付けI型」、 玄関が家の門にあり、さらに奥まった形状の場合にフィットする「L型」、 玄関が家の角にあり、さらに玄関も壁面も奥まった位置にある形状にフィットする「C型」の4つのタイプがあります。
玄関フードは寒さ対策や玄関の積雪対策などさまざまなメリットがあるので、 お悩みの方は玄関リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 玄関フードは補助金の対象になりますか?
国の省エネリフォームの補助制度では、玄関ドアの断熱改修が対象の枠に入っています。 玄関フードそのものが対象になるかは、制度・年度・製品ごとに違うため、見積もりの段階で確認が必要です。 制度の探し方と申請の順番は札幌のリフォームで使える補助金の記事にまとめています。
Q. 冬でも設置できますか?
土台にコンクリートを打つ工事が入る場合は、寒さや積雪の影響を受けます。 冬の前に使い始めたいのであれば、雪が降る前に工事が終わるように計画するのが確実です。

