要点まとめ
- キッチン選びは「掃除のしやすさ」「デザイン」「サイズ(幅/奥行き/高さ)」が重要。
- 掃除重視ならIH、天板/シンクはステンレスや人工大理石が人気。
- サイズ目安:幅2,100〜2,550mm/奥行600〜700mm/高さは身長÷2+5cm。
- 失敗しがち:間取りバランス、動線の悪さ、収納不足、コストダウンしすぎ。
- 収納量と優先順位を整理して、施工会社と相談しながら決めるのが安全。
キッチンの種類(レイアウト)と向き不向き
キッチンの種類は、シンク・コンロ・作業台をどう並べるかと、壁に向かうか部屋に向かうかで分けられます。 それぞれに向いている間取りと、気をつけたい点があります。
I型
シンク・コンロ・作業台を一列に並べた、もっとも基本的な形です。場所を取らず、費用も抑えやすいのが利点です。 幅が長すぎると横の移動が増えるため、動きやすい長さに収めるのがコツです。
L型
角をはさんで2辺に並べる形です。振り向く動きが少なく、作業スペースを広く取れます。 角の部分の収納は奥の物が取り出しにくくなりやすいため、収納の作りを確かめて選びます。
II型(セパレート型)
シンク側とコンロ側を2列に分ける形です。振り返るだけで作業でき、作業台も広く取れます。 洗った食材を運ぶときに床に水が垂れやすいことと、2列の間の通路幅に注意が必要です。
U型(コの字型)
3辺を使うため、作業台と収納がもっとも多く取れる形です。そのぶん広い床面積が必要になります。
対面型(ペニンシュラ・アイランド)
リビングやダイニングを向いて作業できる形です。片側が壁に付いたものをペニンシュラ型、 どの壁にも付いていないものをアイランド型と呼びます。家族の様子を見ながら料理できる一方、 手元やにおい・煙がリビングに伝わりやすく、アイランド型は広い面積とレンジフードの排気の取り回しが必要になります。
キッチン選びで重視したいポイント
掃除のしやすさ
掃除のしやすさも、キッチンを考えるうえで大切です。
例えば、油で汚れやすいコンロの周辺。掃除のしやすさで考えるなら、 ガスコンロよりもIHを採用したほうが良いでしょう。
また、ワークトップ(天板)やシンクの素材も掃除のしやすさを左右します。 ステンレス製のものや人工大理石はお手入れしやすいので人気です。
他にも、レンジフードや収納内の掃除のしやすさも選ぶ際のポイントです。
デザインの良さ
毎日キッチンに立つ人にとって、キッチンのデザインは調理のモチベーションアップにつながります。
例えば、普通のキッチンは継ぎ目や段差があることで隙間ができてしまいますが、 システムキッチンはワークトップの天板でつながっていて継ぎ目がないのでフラットで見た目がきれいです。
また、シンクやコンロ、収納までが全て一体となった形で売られているので、 統一感のあるデザインになることも魅力です。
あとは居室のインテリアや壁・床の色に合う色・素材を選ぶことも重要です。
キッチンのサイズ
キッチンのサイズは「横幅」「奥行き」「ワークトップの高さ」を確認する必要があります。
キッチンの「横幅」は、シンク・コンロ・作業スペースを合わせた幅で考えます。 だいたい2,100〜2,550㎜が一般的です。
「奥行き」の一般的な長さは600㎜〜700㎜です。
高さの目安
「ワークトップの高さ」は「身長÷2+5㎝」が適した高さです。
キッチンの選び方で失敗しないポイントは?
失敗しがちなポイント
間取りの失敗
広いキッチンは憧れの対象ですが、キッチンに意識を集中するあまり居室に意識が向かず、 リビング・ダイニングが狭くなってしまった、というケースも多く見られます。
理想とするレイアウトがあっても、リビングなどの居室とキッチンとのバランスをよく考えましょう。
使い勝手が悪い(動線)
シンプルに「使い勝手が悪い」というケースもありえます。 こういった後悔は、キッチンを使うときの動線をよく考えなかった場合に起こりがちです。
冷蔵庫や電子レンジの配置場所、ワークトップの大きさなどは、 あらかじめ動きやすさを熟考しておく必要があります。
収納スペースに不満がある
収納スペースの問題は、キッチンの使い勝手に大きく影響を及ぼします。 収納容量の少なさや、収納の設置場所などに問題があると、 キッチンを使う度にストレスが溜まってしまいます。
今ある収納したいものや、これから収納したいものをリストアップし、 広さや場所を決めると失敗が少ないです。
コストダウンに専念しすぎた
キッチンは安い商品ではなく、むしろ高い買い物といえます。 しかし、できるだけ出費を抑えたいのはもっともですが、 コストダウンに気持ちを割きすぎて安っぽいキッチンになってしまい、 後悔しているという声もよく聞きます。
こだわりたい部分と抑えてもOKな部分の優先順位をつけておくこと、 選んでいくと失敗が少ないでしょう。
また、たとえば光熱費も初期費用もかかるので食洗機はつけないと決めても、 意外と食洗機で一気に洗ったほうが水道代が安かったり、 将来家族が増えることを想定すると時短が必要だったりもします。 長い目で見てコストを考えることも大事です。
結論:種類が豊富だからこそ、順番を決めて検討しよう
キッチンの間取りはリビングやダイニングなど居室とのつながりや、壁面との接し方で考えられます。
レイアウトはキッチンのスタイルを決めてから、調理をする人の動線に合った種類を選ぶようにしましょう。
キッチンレイアウトの選び方のポイントは、収納から考えたり、掃除のしやすさから順番に考えると、混乱せずに済みます。
選び方で失敗しないために、失敗しがちなポイントをあらかじめ知っておくほうが安心です。
キッチンに収めたい収納物の量や種類、キッチンに求める優先順位も考えておき、 施工会社と相談しながらじっくり検討してくださいね。
リフォームで変えやすいこと・変えにくいこと
新築と違い、リフォームでは今ある配管や排気の経路が選べる種類を左右します。
同じ位置で入れ替える
給排水や排気の位置をそのまま使えるため、工事はもっとも小さく済みます。 古い住宅では、見えない部分の給排水管もこの機会に交換しておくと安心です。
壁付けから対面型に変える
給排水・電気の移設、レンジフードの排気の経路、床や壁の工事が加わります。 戸建ては床下で配管を回しやすい一方、マンションは排水の勾配や排気の経路で、置ける位置が限られることがあります。
ガスからIHに変える
キッチンに組み込むタイプのIHは、一般に200Vの電源が必要です。分電盤や配線の工事が加わるため、電気の契約とあわせて確認します。
気密の高い住宅の換気
すき間の少ない住宅では、レンジフードで強く排気すると室内の空気が足りなくなり、換気扇の効きが落ちたり、玄関ドアが重くなったりします。 北海道の住宅では、排気と同時に外気を取り入れる「同時給排気型」のレンジフードが選ばれることがあります。
浴室やトイレなど、ほかの水回りと同時に工事をすると、配管の工事や職人の手配をまとめられることがあります。 お風呂の工期の考え方はお風呂リフォームの期間の記事、トイレの費用の考え方はトイレリフォームの費用の記事で紹介しています。
よくある質問
Q. 壁付けのキッチンを対面型にできますか?
多くの場合は可能ですが、給排水と排気をどこに通せるかで、置ける位置と工事の大きさが決まります。 床下や天井の中を実際に確認してから判断します。
Q. ショールームでは何を確かめればいいですか?
実際に立って、ワークトップの高さ(目安は「身長÷2+5㎝」)、引き出しの開けやすさ、 冷蔵庫や食器棚との間の通路幅を体で確かめてください。天板やシンクの素材、レンジフードの掃除のしやすさも、手で触れて比べると違いが分かります。

